先輩社員が語る
社員インタビュー

ネットカム事業部・営業メンバー
蟻末氏(入社7年目・39歳)

工場、道路、クリニックなど、全国各地のさまざまなクライアントでの監視カメラシステム導入に携わる。仕事に役立てるため、防犯整備士の資格を取得。趣味は野球観戦(横浜ベイスターズファン)。

「お客さまから、社名じゃなくて自分の名前で
 呼んでもらえるのがうれしい瞬間ですね」
異業種の営業職を経て、ネットカムに入った蟻末氏。入社当時はネットワークカメラ業界の黎明期で、手探りで仕事をしていたといいます。現在では業界も会社も大きく成長し、ますます増えるカメラの需要にやりがいを感じる日々です。
7年前は、ネットワークカメラ業界そのものが発展途上だった
——蟻末さんがネットカムに中途入社されたのはいつごろですか。
わたしが入社したのは2007年の12月です。なので、もう7年近くネットカムに勤めていることになりますね。
まだ当時は浅草橋にオフィスがあったんです。フロアの広さもいまの半分もないほどで、社長とわれわれ4、5人だけでやっていました。いま思えば、会社がまだまだ駆け出しだったころのことです。
入社後まもなくして、秋葉原に事務所が移転しました。みんなで引っ越し作業をして、ここに移ったばかりのころはまだがらんとした感じがありましたよ。いまはオフィスにこんなにデスクが並んでいますから、そう考えるとずいぶんと社員が増えました。
——7年前と現在とで、会社が「変わったな」と感じるところはありますか。
当時はまだクライアントさんも小規模なところがメインでした。小さなお店を対象に、監視カメラを数台規模で導入するような、そういう営業をしていたんです。ルータをたったひとつ取り付けるだけの案件もあったり、こういってはなんですけれど、まだまだのんびりしていたと思います(笑)。
当時に比べると、いまではクライアントさんの幅がぐっと広がりましたね。お客さんによっては、数千台もの監視カメラを一度に導入されるところもあるわけで、社会のインフラやセキュリティに直結したものを売っているという実感があります。その分、責任も感じますよ。
中でも社長の金延自らが開発した「KxViewPro」は、2007年から販売してきたわけですが、バージョンアップを重ねて現在にいたるまで当社の主力商品でありつづけています。それだけ、よいものをつくって売ってこられたということなんじゃないかと自負もしています。
——転職当時、戸惑った思い出などはありますか。
当時をふりかえると、「お客さんが何に困っているのか」をちゃんとわかっていないことが多かったように思います。もちろん、異業種から転職してわたしの知識や経験が不足しているということもありましたけど、まだネットワークカメラ業界自体もまだ大きくなかったんですよ。
なにをどこまで売っていいのかハッキリしない状態で、入社当初はまさに手探りで営業をしていました。業界自体が未成熟というか、よくいえば新しくて、これから大きくなるという予感があったなぁと、いまにして思います。
当時増え始めていたネットワークカメラに可能性を感じて
——どうして当時のネットワークカメラ業界のような、新しい世界に飛び込もうと思われたのでしょうか。
わたしはそれまでもずっと営業職をやってきていたんです。新規開拓もやりましたし、ルート営業もやりましたし、それで職種としては自分は営業だな、というのはわかっていました。
それから仕事上でもやっぱりそのころはどんどんインターネットにふれる機会も多くなってきていたんですよね、2005年とか、2006年頃のことです。それで、技術的なことはわからなかったんですけども、ネットワークカメラにも興味を持つようになって……。
——ネットワークカメラに関心を持ったきっかけはなんですか。
もともとプライベートで旅行にいったり、海や山に出かけたりするのが好きだったんですよ。それで、出かける前にその目的地のようすをネットで調べると、ライブカメラや監視カメラが観光地には設置されていて、リアルタイムで天候や波の状況なんかが見える。当時はそういうサービスが増えてきているときでした。そういうものを見て、すごいなぁ、面白いなぁとは思っていたんです。
それで、転職を考えたときに転職サイトでネットカムの求人広告を見て、そのときに「あっ、ネットワークカメラってあれのことか」とピンときて。「いったいその技術でどんなことができるんだろう?」と関心があったので、それが第一歩ですね。
異業種から転職したからこそ、「自社開発」の強みがわかる
——ネットワークカメラ業界の前は、どんな領域でお仕事を?
180度逆というか、全然違うんですよ(笑)。その前はインテリアの機械を売っていました。畳をつくる機械とか、壁紙をきれいに壁に貼る機械とかを販売していたので、ホームセンターさんなんかを営業で回っていました。あとはイグサでできている畳表だったり、機械のメンテナンス用部品だったり、そういった消耗品も売っていたんです。
ニッチな業界ではあるけれど、畳といっても琉球畳とか、居酒屋さん専用の畳とかサイズや種類もいろいろだし、奥が深くて面白さはあるんですよ。温泉地なんかだと旅館が多いからすごく需要があるんです。ただやっぱり、ライフスタイルの変化もありますし、畳自体の需要は減ってはきていたと思います。業界に先が見えない部分があるから、いつかは転職しなくてはいけないな、と考えていました。
——同じ営業職でも、ネットカムは前職と比べてどう違いますか。
実はわたしは何度か転職していて四社目なんですけど、ネットカムがいちばん長いんです。正直、こんなに長く続けられると思っていませんでした。
売るものがずっと同じではなくて、日々変わっていくのが面白いんですよね。ソフトウェアなので、商品が成長していくという感覚があって、それが楽しいんです。
うちの場合はやっぱり「自社開発」という強みがあるので、お客さんのニーズに合わせて「こういうことができたらどうでしょうか。きっと便利ですよね」といった提案もできるんです。そうやって新しいものをつくりだすことに携われるのが、この仕事の面白さだと思っています。
——クライアントさんへの提案の難しさとは?
こっちが勝手に「このソフト、いいですよ、いいですよ」っておすすめしても、お客さんの使い勝手がよくなかったら意味ないですよね。わたしが最初に入社したころと現在とでは機能面でも大違いなんですけど、それは急に進化したんじゃなくて、一歩ずつ進んできたものなんです。お客さんの声があって現在のかたちになったソフトなので、そこが面白い。
お客さんも多種多様ですから。たとえば普通の個人宅でカメラをつけたいんだ、というお客さんもいれば、プラントで管理のために何百台と導入するというような大規模なケースもあります。
マンションから巨大プラントまで、さまざまな顧客を担当
——クライアントさんの課題を、例えばどのように解決するんでしょうか。
一例をお話すると、うちのお客さんにはマンションさんも多いんですけど、その場合、カメラを買うのは管理会社さんなんです。だけど実際に録画ソフトを操作するのは、マンションに常駐している管理人さんなんですよ。
ところが管理人さんっていうのは、そんなにパソコン操作に慣れているわけではないことも多いんです。普通の方なわけですよね。するとたとえば、知らずに監視カメラの録画を止めちゃってた、ということが頻発する。そこから録画の「うっかり停止」を防止する機能を追加で搭載したことがあります。
いまの例はすごく単純な話ではあるんですけど、そんなふうに使われる現場によって困ったことや解決したいことというのは違うんですよね。その上でシステムがどう動いたら便利か、ということを追求していくのが難しさでもあり、提案の面白さでもある。大事なのは、ひとつのお客さんで便利だったものは、他のお客さんにも便利なんじゃないかって考えてみる視点だと思います。
——どんな種類のお客さまを担当しているのでしょう。
いまは大きなお客さんが多いんです。若い人も入ってきていますし、わたしは大きなお客さんを社長から引き継いで。ビルやプラントといった一施設で大型のところもあれば、全国規模チェーンの小売りや美容院さんや飲食店さんもあります。そういうところはそのチェーンさんの成長とともにうちのソフトウェアも各店舗さんに導入されていくわけで、一緒にセキュリティ環境をつくっていくというやりがいがあります。
——新規の開拓はどのようにしていますか。
新規では、うちのウェブサイトを見て下さったお客さんから問い合わせがあってそこから営業につながるというケースがけっこうあるんですよ。もちろん受け身だけではだめとは思うんですけど、まったくの新規開拓にいくというのではなく、お問い合わせいただいたニーズに答えていくという部分が多いので、効率よく仕事ができていると思います。
いまはネットが普及したので、みなさん情報収集が上手になって、お問い合わせを下さるお客さんの知識も増えてきているんですよ。ですから、こちらとしてはエキスパートとしての知識や経験をきちんとお伝えして力になりたい、と考えています。
監視カメラだけでなく、総合的な「防犯の提案」をしたい
——新しい知識を吸収するために、どんなことをしていますか。
資格の取得を目指して勉強したり、あとは勉強会を積極的に行っています。最近では、防犯設備士の資格をとりました。
防犯設備士というのは、レンズの画角や現場の光に合わせた機種の選定など、防犯カメラに関する内容も含んでいるんです。もちろんその他にも、鍵や錠前の構造や種類など、幅広い防犯についての知識も問われますが……。防犯について総合的に勉強することで、よりお客さまの現場に合ったカメラの提案ができるようになる、と考えています。
——お客さまにとってどんな存在であることを目指していますか。
お客さんから見たときにネットカムという会社が、単なるカメラ屋さん、システム屋さんではなく、防犯システム全体を提案できる存在でありたいですね。
カメラを備えつけて終了、ということではなくて、受注をしたら現場の管理や工事業者さんとの折衝、稼働しはじめてからのフォローアップ、システムの交換や増設など、長いおつきあいになると思うんですよ。ですから、「防犯のことは全部ネットカムに」とお客さんに任せていただけるように努力しています。
防犯だけでなく、防災や津波監視など幅広く社会のために
——7年間、ネットワークカメラ業界で働いてきて印象に残っていることは?
やはり、2011年の震災はひとつの転機だったと思います。東日本大震災が起きた日、わたしはたまたまオープン間近の大規模商業施設で防犯カメラシステムの稼働テストを行っていたんです。
その商業施設があった場所では震度5を記録したのですが、それでもシステムは止まらなかった。震災は非常にいたましい出来事でしたが、そのときに皮肉にもテストで動かしたシステムが役立ったんです。というのは、地震が起こって激しく揺れているときに什器や商品がどのように揺れるのか、人はどのように動くのかということが全部ビデオで記録されていたわけですから、商業施設さんのほうでも、事後検証にも役に立ったでしょう。災害時に何が起きたのかを振り返ることで、今後の防災計画が立てられますから。
「ネットワークカメラ=防犯カメラ」というイメージが強いとは思うんですが、防犯だけではなくて、防災や津波監視、工場の勤怠管理や品質管理など、幅広く使われている技術なんです。
——今後のネットワークカメラ業界の展望について、どう考えていますか。
業界自体が大きくなって、競合プレイヤーも増えてきたなと思います。自分がネットカムに入社したときと比べると、本当に違いを感じますね。正直いって会社の売上もここまで大きくなるとは思っていませんでしたし。
これから2020年には東京オリンピックもありますし、社会全体のセキュリティに対する意識も高まっていますから、街に新しいビルが建つたびにネットワークカメラとシステムの導入というのは必須でしょう。カメラ領域そのものが今後も成長していくだろうという確信はあります。その中で、うちも存在感を保っていい製品を売っていきたいという思いがありますね。
——最後に、いまの仕事をしていて喜びを感じる瞬間を教えてください。
「KxViewProのおかげで犯人がつかまりましたよ」とか、お客さんにいってもらえるとうれしいですよね。それが犯罪の再発防止にも役立つわけですし、現場の方も安心して管理ができると思います。
監視カメラというと防犯のイメージが強いんですけど、それだけじゃないんですよね。たとえば店舗なら、録画を分析することで、どういう年齢や属性のお客さんがきているのかといった入客状況を把握して、マーケティングにもつなげられます。店舗でも工場でも、録画装置が入ることで従業員さんの動きにムダがなくなるといった例も報告されています。
高速道路の監視にも使っていただいているんですが、数年前に大規模なトンネルの崩落事故がありましたよね。その後の再発防止のためのカメラ設置の仕事も任せていただいたんです。悲惨な事故が原因ですので、悲しいという思いもあるんですが、二度と事故を起こさないために自分の提案だったりうちの会社の製品だったりが少しでもお役に立てているのかな、と思うとやりがいを感じます。
あとは社名よりも自分の名前で呼んでもらえるっていうのは、うれしい瞬間ですね。ネットカムという会社名ではなくて、「蟻末さんにお願いしたいんだよ」ってお客さんにいっていただけるときっていうのは、やっぱり営業冥利に尽きるというか、この仕事をやっていてよかった、と思います。